生産地について

私たちの畑は、静岡県静岡市の中にある小さな集落にあります。日本の難解地名にもたびたび取り上げられる「慈悲尾」という場所です。
※「しいのお」と読みます。

近くには安倍川が流れ、自然豊かな穏やかな土地です。
この土地は何か悲しいことがあったの??なんて聞かれるこの土地。

どんな歴史があるんだろう?気になった私たちは、近所の増善寺さんに伺い、この土地についてお話を伺ってみました。

増善寺さんには、33Farm葵の新茶を毎年納品しており、そして、お寺のお客様にもお茶を振舞っていただいているそうです。

 

増善寺は駿河七観音や駿河三十三観音霊場の札所であり、
かつては真言宗の慈悲寺(じひじ)が置かれていました。

増善寺の歴史は古く、今から1300年ほど前の723年に行基が夢のお告げにて

刻まれた千手観世音菩薩を安置し、真言宗として慈悲寺を発足。

これが駿河七観音の霊場であり、現在も観音堂にお祀りしています。

そして 文明十二年(1480) 辰応性寅禅師が荒廃していた慈悲寺を曹洞宗として再興。今川時代には今川義元公の父である今川氏親公の菩提寺として厚い保護を受けました。千年を超える古より信仰の場とされ今川家との縁が深いお寺なのです。

お寺の歴史はこちら

 

石碑には、このお寺や慈悲尾の歴史がかかれています。

中庭にある池の水は澄んでいて、コイが気持ちよさそうに泳いでいます。
小さな頃からこの場所が好きで、よく遊びに行きました。

中庭の美しい日本庭園はいつ来ても静かな穏やかな空気が流れています。

中庭にある庭園

門からの眺め

また、慈悲尾の地名ですが、もともとこのお寺があった「慈悲寺」にふもとという意味の「尾」が付いて、慈悲尾になったという説と、もうひとつがこの地には「椎の木」が多く生い茂っており、当初は 「椎尾」という地名だったのが「慈悲尾」に変わっていった・・・そのような説もあるそうです。このお寺には歴史上の著名人のお墓もいくつかあります。とても風情があるお寺ですのでぜひお越しになってみてください。

 

私たちの畑は、このお寺のすぐ近くです。
お茶の他、筍や落花生など旬の野菜も育てています。